【阿部真之介追悼文】

去る20181226

元劇団員、阿部真之介が急性心筋梗塞により、38年の生涯を閉じました。

 

あまりに早く、まだまだこれからの真之介の死を僕らはまだ受け止め切れずにいます。

いい役者でした。

人一倍汗をかき、人に優しく、真面目。演技も私生活も熱い男。

真之介が居たから、僕らは池袋演劇祭で大きな賞を頂き、ご褒美に大きな舞台に立たせて頂く事が出来ました。

 

今でも僕らの耳には真之介の声が、息遣いが、聞こえて来るようです。

真之介の汗が見えるようです。

 

Peek‐a‐Booを離れてからも芝居を続けていた真之介。

 

「有名になっていつか劇団に恩返しをします」

 

 そう言ってくれたよね?

 

その後も沢山の舞台に立ち、演劇の事で新たな情報があるといつも僕らに教えてくれました。

 

1220日、劇団誕生日。真之介からメールが届きました。

 

「お疲れ様です。すいません。仕事のため行けそうになくなってしまいました。返信待っていただいたのに申し訳ありません。 真之介」

 

コレが僕らと真之介との最後のやり取りになってしまいました。

 

また一緒に舞台に立ちたかった。

 

真之介の演技をもう一度この目で観たかった。

 

悔やんでも悔やみきれません。

 

しかし、悔やんでいても時は流れ、生きているものは生活をして行かなくてはなりません。

劇団であれば、公演を打ち、お客様を感動させる事をしなくてはなりません。

それが真之介に対する一番の供養だと思います。

 

真之介、僕らはコッチでもうちょっとだけ頑張るよ。

 

真之介に恥ずかしくない芝居を創り続けるよ。

 

真之介、いい芝居創るからさ、真之介はさ、楽しんで観ててね。

 

真之介、色々とお疲れ様。今は少しだけ、安らかに眠って下さい。

 

また逢おう。

 

 2019年1月7日        劇団Peek‐a‐Boo 一同

 

阿部真之介

2004年7月

第4回公演

「さるさるうきき♥~しっぽの先まで恋してる~」に客演で参加

その後劇団員に

第 5回公演「テロしちゃうぞ♥」

第 6回公演「yell~たとえ君に届かなくても~」

第 8回公演「ピクニック」

第10回公演「one!~ある犬達の物語~」

第11回公演「ピース!!!」

第13回公演「11月15日の夜空に」※第21回池袋演劇祭・大賞受賞

第16回公演「俺たちはぺ天使だ!」

 

以上、8作品に出演。力押しの怪演で観客を魅了した。

変な役から二枚目までこなし、第10回公演からは主演を務める。

 

2013年退団